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デスバレー国立公園

DeathValley Top デスバレー国立公園

icon 7 デスバレー国立公園デスバレー国立公園の概要 ~Death Valley National Park~

死の谷、なんとも恐ろしい名前が付いた国立公園であるが、このデスバレー国立公園は米国の国立公園の中で最大の面積があり、海抜下86mの灼熱砂漠から標高3368mの高山まで横にも縦にも広域に渡っている。 アメリカで最も暑く、最も乾燥し、最も標高が低いのがここ、デスバレーだ。

現在のデスバレー地域が国立公園として指定される以前、この地域は採鉱で栄えていた。 1848年、オレゴン州で金脈が見つかって以来到来した空前のゴールドラッシュ、1949年はゴールドラッシュのピークと呼ばれているが、金鉱を探していたグループがカリフォルニアへ移動中、近道をしようとしてこの地域に迷い込み、数週間さまよった末にメンバーの一人が酷暑と水不足によって命を落としたことに由来している。面白い事に、デスバレーで命を落としたのはそのグループの一人だけであり、それ以降に死者が出た記録は、鉄砲水による洪水被害で最近亡くなった2人を除いてないという。その後20世紀初頭にかけて、ゴールドラッシュの折を受けいくつもの町が生まれては消えた。 ゴールドラッシュは一時的な勢いで消えてしまったが、硼砂(ホウ酸塩鉱物)の採掘は長期間安定し、この地域に利益をもたらした。硼砂は石鹸や工業加工品に利用され、ガラスに混ぜると熱衝撃や化学的浸食に強いホウケイ酸ガラスとなるため、耐熱ガラスなどの原料となる。 デスバレーは1933年に国定公園と指定され、1994年にようやく国立公園へと認定された。

デスバレーの自然環境は長い時間をかけて形成されたものであり、複雑な地質が観察出来る。最も古い岩石は17億年前に形成された変成岩。まだ地球上に大陸が誕生する前のものだ。長い間続いた温暖な気候下でこの地域が浅瀬だったころ大量の泥や砂が堆積した。その後大陸移動の煽りで、堆積した地層は海底から地上へと隆起し、北米大陸と太平洋プレートの摩擦で火山帯が形成、さらに地殻の東西伸張運動が起こり現在の様な地形が形成された。 氷河期にはデスバレー全体を満たすような湖がいくつもあったが、現在は干上がってしまっている。 公園内にはデスバレーとパナミントという二つの谷があり、いずれも数百万年前に形成された比較的新しい渓谷であるが南北に走る山脈によって分けられている。デスバレー中心部には断層が縦断し、せん断作用が働いている為に中央部が拡大し沈下している。周囲の山脈隆起と谷の沈下は同時に進行しており、パナミント山脈と向かい合うブラックマウンテンの隆起速度の方が若干速いため勾配がきつく、ブラックマウンテン沿いには扇状地が小さく谷が多い。

 DeathValley 3 500x333 デスバレー国立公園現在のデスバレー地域には紀元前8000年頃から、先住民が居住していたことが解っている。 定住を始めたのは紀元前7000年前、狩猟採集民族であるネバーレス・スプリングと呼ばれる人々、当時最後の氷河期が終焉してまだ間もなく地球の温暖化がはじまったばかりで、当時この地域にはマンリー湖やパナミント湖等デスバレーをほぼ埋め尽くすほどの巨大な湖が点在していた。当時の気候は現在よりも大幅に涼しく比較的温暖であり、狩猟の対象となる動物が数多く生息していた。紀元前3000年前ごろになると、メスキート・フラットと呼ばれる人々が定住を始める。メスキートはその後ネバダ南部まで移動して言った事が確認されているが、ネバーレス・スプリングに似た文化を持っていた。西暦元年の頃になると、デスバレー一帯の沙漠化が進み高温で乾燥してしまったこの地域にはサラトガ・スプリングと呼ばれる人々が移住してきた。サラトガ・スプリングは集団で狩猟を行うなど、当時の先住民族には珍しい技術を持っており、手工芸にも長けていた。デスバレーの谷底からはサラトガ・スプリング人達によって作られたとされる石の工芸品が見つかっている。 西暦1000年頃になると、遊牧民のティンビシャが移住、彼らは元々ショショニーと呼ばれ、豆や松の実を採集しゅて定住していた。季節が変わるごとに高地と低地の移動を繰り返し、水源を元に暮らしていたようである。ティンビシャの子孫は現在も公園内にあるファーニス・クリーク部落にて暮らしている。

1849年デスバレーに白人が最初に足を踏み入れたのは、19世紀半ばに起こったゴールドラッシュがきっかけであった。12月、100台の荷馬車とともにカリフォルニア州へと向かっていた2組のグループが、近道をしようとして道に迷い、巨大な谷に入り込んでしまった。ベネット・アーケイン移民団と呼ばれた彼らは数週間もの間、この谷から脱出出来ず、生き残るために数頭の牛を食べることを余儀なくされたが、この谷に数多く存在する泉から飲用水を確保することは出来最悪の状態は免れた。

谷から脱出した直後、団員の一人が「グッバイ・デスバレー(死の谷よ、さようなら)」と言ったとされており、これがデスバレーという名前の由来とされている。

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バッドウォーター・ベースン

バッドウォーターは、西半球で最も海抜の低い地点として知られており、海抜下86m。岩塩が侵食で溶かされ流れ込んだ塩が再び堆積したバッドウォーター盆地にある。かつて、バッドウォーター盆地は塩水湖で、飲料水に適さない事から悪い水(バッドウォーター)と呼ばれるようになった。世界で最も気温が高くなる場所のひとつであり、記録は摂氏57℃である。(世界記録はサハラ砂漠、リビアの58℃)

ファーニス・クリーク

ビジターセンターがある公園の中心部。ここでは天然の泉が昔から湧き出ており治療回復に効能があるとして保養に来る人々が多かった。1927年、硼砂採掘を行っていた会社が、この付近にあった従業員用宿舎を建て替えファーニス・クリーク・インというホテルを建ててから泉の水は大分減り、沼や湿原の規模も年々小さくなっている。現在はビジターセンターの他、美術館、宿泊施設、牧場、キャンプ場と完備している。スコッティーズ・キャッスルを訪問する場合はここでチケットを入手する必要がある。

スコッティーズ・キャッスル

1930年代、デスバレーは冬場のリゾートとして多くの観光客が訪れていたが、当時デスバレーのファンだった一人、イリノイ州シカゴの保険富豪アルバート・ジョンソンが冬場の別荘として立てた豪華な館。1930年代後半からはホテルとして改造され利用されるようになった。 現在はNPS(国立公園サービス)が管理して保存し、一般の人々も見学出来るようになっている。ただ、1日で訪問出来る人数に制限があるため、早めにチケットを入手したほうが良い。

悪魔のゴルフコース

Devil’s Golf Course。本当のゴルフコースがあるわけではないが、岩塩がごろごろとあたり一面に転がっており、奇怪な風景をかもし出している。悪魔でもなければここでゴルフは出来ないという意味で付けられた名称だそうだ。

icon 2 デスバレー国立公園行きかたと主な宿泊施設

個人で行く場合

車以外では行く術が無いが、ラスベガスから片道2時間弱、ロスからは片道約4時間で到着する。公園内には宿泊施設もあるが、レストラン以外あまり食べ物等販売されていないため、予め用意していった方が良い。 最近レンタカーが故障する心配は殆ど無くなったが、マイカーで訪問する場合、オーバーヒート等を避けるため、十分点検をしてから行くと良い。万が一の為、飲料水は十分過ぎるほど用意して行こう。ツアーでは行かないスコッティーズ・キャッスル、ダンテズ・ビュー等にも足を伸ばしてみよう。

宿泊施設

公園内

ストーブパイプ・ウエルズ・ビレッジ (通年オープン) リゾートタイムのホテル施設の他、RVパークもある。ファーニス・クリークから北に約30分、スコッティーズ・キャッスルへの方向にある。 レストラン、サルーン、ギフトショップのほか、スイミングプールもある。

ファーニス・クリーク・イン(10月中旬~5月母の日までオープン): 猛暑となる夏季の間は閉まっている。冬期の避寒地として人気の高い高級リゾートホテルだ。 宿泊費はびっくりするくらい高いが、世界で最も標高の低い(海抜下64m)18ホールのゴルフ場や、レストラン4箇所、博物館に天然の泉を利用したスイミング・プール、テニスコート、乗馬、マッサージスパ等、高級リゾートに求められる条件は全て満たしている。

ファーニス・クリーク・ランチ(通年オープン): ファーニス・クリーク・インに隣接しているモーテルタイプのロッジ。1880年に牧場として建てられた施設を改造してホテルになった。夏の間は料金がぐっと下がりお得である。 ゴルフコース、スイミングプールは継続してオープンし、レストランも3箇所空いている。

公園外

公園入口にはほとんど宿泊施設は無い。個人で行く場合はラスベガスから日帰りか、ヨセミテからロス、ラスベガスへの移動中に寄るかがほとんどと思われるが、宿泊が必要で公園内の施設が取れない場合は、カリフォルニア州側ではローンパイン、インデペンデンス、リッジクレスト、モハベ、バーストーあたりにモーテルが点在しており、ネバダ州側ではラスベガスまで移動してしまったほうが賢明である。

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