ユニークな国立公園

オリンピック国立公園

Olympic National Park

基本情報
概要
オリンピック国立公園は、ワシントン州、オリンピック半島にある実にユニークな国立公園である。 公園広大な敷地で、太平洋の海岸線、オリンピック山脈、温帯雨林地域という3つの大きく異なる土壌に分けられる。 公園は、高いオリンピック山脈により大陸本土から孤立した半島にあるため、オリンピックマルモット等、他では見ることができない多くのユニークな植物種、動物種が進化している。 また、オリンピック半島の南西の海岸線は、北米太平洋岸で最も北の氷河の無い地域であり、約1万年前に終了した最後の氷河期においては、山から海岸まで今の倍距離があった。 それにより、植物や、野生動物にとっては一時的な避難場所的な役割となりその後の固有なる生物の生息地の原因ともなっている。 
アクセス情報
最寄の主要空港・ツアー出発地:シアトル
※日本からは西海岸主要空港経由
※シアトルからオリンピックまでは車で約2時間
年間平均気温
主な見どころ
Olympic Mountain Range
氷河のオリンピック山脈
オリンピック国立公園の中心は、稜線上が広大な氷河に覆われたオリンピック山脈が走っている。 オリンピック山脈は北アメリカプレートと太平洋プレートの間を走るファンデフカプレートの沈み込む部分から隆起し、地質は殆どが玄武岩と堆積岩である。 オリンポス山の山頂は2428m、山頂には常に降雪があり、5km以上流れるホー氷河も残っている。 西側の山肌は雨量が多いため緑が鮮やかであるが、季節風に乗って移動してきた海水を含む湿った雨雲はオリンピック山脈の西側で多量の雨を降らすため、東側の山肌はずっと乾燥しており岩肌が多くなる。
Pacific Coast
太平洋岸
海岸線でもっとも人気のある場所は、ラプッシュから見れる海岸線と、15キロのオゼット・ループ。オゼット湖の歩道起点から、原始時代の面影をそのまま残したと言われる海岸線、先住民の居住地、流木が散乱する海岸線等をゆっくりとハイキングしながら歩く。遊歩道があるため歩きづらい海岸線も楽に移動出来るのが魅力だ。 
Hoh Rain Forest
世界遺産 ホー温帯雨林
公園の西側には、季節風によって運ばれてきた太平洋の海水をたっぷりと含む雨雲がオリンピック山に落とした雨水によって出来た温帯雨林地帯がある。1981年にユネスコ世界遺産に指定されたホー・レインフォレストやキノート・レインフォレストがあり、ここら辺一帯は米国本土で最も湿った地域である。熱帯雨林とは又違いシダ植物ではなくむしろ濃密なトウヒ、モミ、木々の樹皮を覆うコケ類が多く見られるのも興味深いところである。 このホー・レインフォレストでは小1時間かけて簡単にまわれるトレイルがあるので是非行ってみよう。
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その他の情報
園内の宿泊は海岸線にあるカラロック・ロッジとクレセント湖沿いにあるレーク・クレセント・ロッジがお勧め。 特にレーク・クレセント・ロッジは美しい湖と山間の中に達ち、静かなひと時を過ごすには最適なロケーションである。 またはハリケーンリッジの入口となるポートエンジェルスにはホテルやモーテルが並ぶが、 シアトルから車で2時間もあれば来れるので、観光中であればシアトルに宿泊し、日帰りで訪れるのが一番楽であろう。 
(2020年7月現在*)
・自家用車 $30 (1台あたり。7日間有効)
・スノーモービル、オートバイ $25
・個人(徒歩、自転車、スキーなど) $15 (1人あたり。7日間有効。15歳以下は無料。)
・年間パス $55 (1年間有効)
・共通パス $80(他の国立公園などでも使える共通パス。1年間有効)また、毎年無料の日が数日ある 2020年 1月20日 4月18日 8月25日 9月26日 11月11日 *最新情報は国立公園のサイトにて確認できる。

オリンピック国立公園の地図
ここは1938年に国立公園と指定され、1981年には世界遺産に登録された。 公園は、高いオリンピック山脈により大陸本土から孤立した半島にあるため、オリンピックマルモット等、他では見ることができない多くのユニークな植物種、動物種が進化している。また、オリンピック半島の南西の海岸線は、北米太平洋岸で最も北の氷河の無い地域であり、約1万年前に終了した最後の氷河期においては、山から海岸まで今の倍距離があった。それにより、植物や、野生動物にとっては一時的な避難場所的な役割となりその後の固有なる生物の生息地の原因ともなっている。 ヨーロッパ人達が入植する以前は、ホー、キルートと呼ばれる先住民族が狩猟、漁労を行いながら暮らしていた。当時は18世紀当時はかなり大規模な先住民族の集落が点在していたと考えられるが、ヨーロッパ人、企業化、入植者達が持ち込んだ病気の為に相当な被害を受けたといわれる。オリンピック山脈では今でも当時の先住民族が残した文化遺産、重要な遺物が発見されている。1800年代後半から1900年代初期にかけて、木材関連の産業が急速に発展し、同時期に伐採に対する反対運動も高まる。1920年代、自動車の利用が高まるにつれ、以前は遠い旅行地であったオリンピック半島が身近な場所となり、それに伴いこの美しい森林地帯を保護しようという動きが高まっていった。 フランクリン・ルーズベルト大統領が1938年にこの地域を国立公園に指定するまで地域の保護を望む大衆の声は高まり続けた。国立公園指定された後も公園内で違法な伐採が続けられたが、今日に至っては公園内の伐採は全て禁止されている。 オリンピック国立公園の観光は、シアトルから1日で見る場合、まずポートエンジェルスの町からハリケーンリッジ・ビジターセンターを訪問し高山地帯を見学、次にラプッシュにて海岸線を見学、最後にホー・レインフォレストを見学するとちょうど丸1日かかる。もちろん駆け足となるため、じっくりと見学したい場合はポートエンジェルスかクレセント湖にて宿泊する事をお勧めする。
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