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付録:レークパウエルと火力発電所

  付録:レークパウエルと火力発電所 グレンキャニオンダムはコロラド川を塞き止めて造った人造湖。人間がここまでできるのはすごい!と思うだろうが、実はとんでもない環境破壊につながっている。コロラド川を辞書で引くと、「数千キロの大河。ロッキー山脈に始まり、いくつもの渓谷をつくり、メキシコ湾に注いでいる」と書かれているが、実はもう川はメキシコまで行っていない。アメリカ人も知らない事実。 一昔前、メキシコ半島の付け根はコロラド川が流れ出る大自然、野生動物、森林の宝庫であったが、グレンキャニオンダムとフーバーダム建設のおかげで、コロラド川の下流付近はすべて干上がってしまった。 ネバダ州のあたり、以前はインペリアル・バレーと言われ、春先の雪解け季節には必ず洪水になっていたほどであるが、現在はそこでコロラド川が消滅しているのである。自然の宝庫はわずか半世紀で砂漠となってしまった。水の乱用である。 ダムの調子はいつも悪いが、これも当然で、人間の力でグランドキャニオンを築き上げたコロラド川を止めようなど、土台無理な話なのである。ここで作られる電力は、すべてラスベガスとロサンゼルスまで行っている。ダムは1963年に1部が完成、1980年にフルキャパシティとなった若いダム。 ここへは川経由で来るか、飛行機で来るかだけだったが、ダム建設のおかげで道路ができた事だけは確かだ。濁流が澄んだ清流となり、流れが緩くなった川のおかげで、様々な発見が可能となった。レークパウエル奥地で見つかった世界最大級の自然のブリッジ、レインボーブリッジもその一つである。ページの町はダム建設の為に作られた街、物資を置く為の街として発展した。 ダムの建設時はナバホ人たちも大勢働いた。彼らは当然自分達にも電気がもらえると思い込んでの低賃金協力だったが、実際動き出したら、彼らには一切電気を与えられなかった。頭に来たナバホ人は自分達の力で巨大な火力発電所をレークパウエルのすぐ側(ページを越えると左手にすぐ見える)に建設した。ページの町を訪れると、確かにこの火力発電所は目立ち、まわりの景色を台なしにしているが、歴史的な背景を考えると彼らだけを責める事は決してできない。
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