先住民たちが遺した巨大遺跡の謎

  先住民たちが遺した巨大遺跡の謎 これら北米の先住民たちは自然環境や生活様式等から、幾つかの生活文化圏に分ける事ができるが、その他にも次のように際立った特色を見出す事ができる。 例えば、東南部からミシシッピー川流域にかけて、今でもたくさんのマウンドが残っている。マウンドというのは土を高く盛り上げた古墳の事で、正方形やピラミッド状の形が途中でカットされ、上へ登ると正方形の平地になっている。祭事がここで行われた場合が多いという。 ユネスコの世界遺産に登録されているカホキア遺跡は1100年頃に全盛となった人々が住んでいた。 中心のマウンドは長さ304メートル、幅213メートル、高さ30メートル。このカホキアには、大小様々な規模で120ものマウンドがあり、約2万人の人々が暮していたと推定される。現在はイリノイの州立史跡に指定され、博物館並の案内所があるそうだ。 ユネスコの世界遺産に指定されている先住民の遺跡は、西南部にもいくつかある。 ニューメキシコ州の北部タオスにある、日干しレンガ(アドビ・レンガ)で創られた集合住居は600年以上の歳月を経ている。同じ州の西北部にあるチャコ・キャニオン国立歴史公園の集合住宅跡も、高度な建築技術を充分に示している。中でもコロラド州の西南端に近い、メサ・ベルデ国立公園のクリフ・パレス(断崖宮殿)は、訪ねる人を驚愕させる。600メートルもの高さに連なった台地の縁の断崖を刳り貫き、或いは、断崖の窪みを利用して、アドビ・レンガで幾重にも重なる集合住居群を作り上げた。 周辺一帯には同じようなクリフ・パレスが180もある。 ここに住んだ祖先プエブロは、狩猟、採集、やがて農作物の栽培なども始めたが、これほどの文化をもった先住民たちが、13世紀にはなぜかこの地を放棄して南へ移動していった。大規模な干ばつがあったのか、敵から逃げるためか、はっきりとした理由はいまだに不明となっている。  
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