大自然の凱旋門

アーチーズ国立公園

Arches National Park

基本情報
概要
アーチーズは、1971年に国立公園として任命され、園内には2000以上の自然に出来たアーチがありそれだけでも優に世界最大の規模である。アーチーズ周辺の年間平均降水量は僅か20cm(台風フロイドとかの大型台風時は一晩で30cm)、草木の生える最低条件ギリギリであろう。ユタ・ジュニパー、コロラド・ピニオン・パインなどが岩の割れ目に水が溜まるとそこを中心に根をはる。 5~6cmの砂だと低木、ブラックブッシュ、40cm以上あってはじめて草地となる。野生動物は意外に多く、シカ、マウンテン・ライオン、クビワ・トカゲ、イヌワシ、灰色ギツネ、ガラガラヘビ、ウサギの他に一生水を飲まず、乾燥した種子のみから水分補給をするだけで生きていく事が出来るカンガルー・ラット等もいる。
アクセス情報
最寄の主要空港:ソルトレイクシティ
ツアー出発地:ラスベガス
※日本からは西海岸主要空港経由
※ソルトレイクシティからアーチーズまでは車で約3時間半
※ラスベガスからアーチーズまでは車で約6時間半
天気と気温
コロラド台地の南東部に位置するアーチーズはワシントンDCや軽井沢とほぼ同じ緯度にあるが、6月~9月は40度を越える暑さになる。また1日の気温の変化は22度以上となるので、服装と飲料水の準備が必要。春と秋は最高気温が15度~27度、最低気温が1度~10度と過しやすいので、ベストなシーズンとなる。
年間平均気温
主な見どころ
デビルズガーデンエリア
公園の北部、全てハイキングによってしか見学出来ないが、長さ90m近いランドスケープアーチやダブル“オー”アーチを見に7キロ近いトレイルを歩く価値あり。このデビルズガーデンは人気のエリアで、一度車を止めたらハイキングで何時間もいなくなってしまうため駐車場の空きが中々無いのが難点だ。
Double O Arch
ダブルオーアーチ
文字通り、二つのアーチが2段重ねになっている珍しいところ。あまり大きくは無い。往復4.2 マイル/6.8キロメートルのトレイルで、短い標高変化が多くあり、岩石の多い足場、多少高所にさらされることあり。
Landscape Arch
ランドスケープアーチ
世界最長のアーチ。最も細い箇所がわずか1.8となっており、近年は周辺で崩落が何度もあることから、崩壊する可能性があります。あと何年見ることができるんでしょうね。
デリケートアーチエリア
Delicate Arch
デリケートアーチ
デリケートアーチに続くハイキングトレイルはウォルフランチから始まる。このウォルフランチは、南北戦争で身体に障害を受けた在郷軍人、ジョン・ウェスリー・ウォルフとその息子フレッドが1800年代後半ここに定住し牧場を運営していた場所。風雨にさらされた丸太小屋、地下貯蔵庫、家畜の囲いが、20年以上運営していた当時の牧場の形跡を未だに残している。
ウインドーズ・セクション
Double Arch
ダブルアーチ
レイダース・失われたアークで撮影に使用された、有名な場所。駐車場から見る事も出来るが、片道500m少々でアーチの真下まで歩いて行け、登る事も出来るので是非行ってみよう。
North/South Windows
ノース&サウスウインドーズ
ダブルアーチの北東側にあるウインドーズ・セクション。このトレイルは約1.6キロほどでノース・アーチとサウス・アーチの裏側を通ってループ状に戻ることが出来る。駐車場から南東に5~600mほど歩くと左手にノース・ウインドー、右手にタレット・アーチ Turret Archが見える。ノース・ウインドーとサウス・ウインドーは遠くから見ると並んでいるように見えるが近くで見るとあまりにも大きいため全く並んでいるようには見えない。また、ここら辺のアーチはまだ幅が太く、比較的若いアーチといえるであろう。サウス・アーチは幅35mほどあり、ノースよりもさらに長い。タレット・アーチはノース・ウインドーから見るのが一番、近いと大きすぎて全貌がつかめない。
ルックアメリカンで行くツアー
ルックアメリカンツアーの特徴
おすすめの時間帯に観光!
太陽が直下し、真上からキャニオンの中に太陽の光が入り込むの最も美しい時間帯を確保済みのツアーがあります!
知識豊富な日本語ガイドによる説明あり!
日本語ガイドがご案内するツアーでは、アンテロープキャニオンの魅力的な安全や詳しい説明、様々な話やガイドだからこそ知っている光を利用したトリック写真の取り方などだけよりツアーが真新しくなります!
一押しツアー
その他の情報
モアブの町はモーテル、ホテルが立ち並びレストランやショップ等が充実しているが、隣町は数時間ドライブしないと無いため、必ずホテルは予約してから行くように。モアブの町は、コロラド川沿いにあるため、ラフティング・トリップも盛んに行われており、夏のピーク時は非常に混雑している。
ベストウェスタン・グリーンウェル・イン(モアブ)
モアブ中心部、モアブミルクリーク・ジョギングとサイクリングコースの隣に位置した便利なホテル。暖かな色合いの落ち着いた雰囲気の客室は都会のざわめきを忘れ、ゆったりとした時間を過ごせる。
個人で行く場合は車を止める場所に苦労する場合があるので注意。時間にゆとりを持って、出来れば朝早くから行動される事、飲料水は常に十分以上持参しておく事をお勧めする。モアブの町から10分ほどでビジターセンターに着くが、そこで情報をしっかりと入手しよう。予めどこのトレイルを歩くか決めておくと良い。デビルズガーデンでのダブル・オー・アーチとランドスケープアーチは是非訪問して欲しい。
(2019年3月現在*)
・自家用車 $30 (1台あたり。7日間有効)
・スノーモービル、オートバイ $30
・個人(徒歩、自転車、スキーなど) $15 (1人あたり。7日間有効。15歳以下は無料。)
・年間パス $55 (1年間有効)
・共通パス $80(他の国立公園などでも使える共通パス。1年間有効)また、毎年無料の日が数日ある 2020年 1月20日 4月18日 8月25日 9月26日 11月11日 *最新情報は国立公園のサイトにて確認できる。
かつてはアナサジと呼ばれる先住民族の祖先が住まいとしていたエリアであり、渡ってきたスペイン人が馬を受け取った時の模様が壁画に残っている。1000年代のこの周辺はフリモント族とアナサジ族がいてフリモント族は北部周辺で、狩猟や採集を中心に生活していた。 一方アナサジは南部周辺に定着し、後のプエブロ(部落作り)に発展、現在もメサベルデやモンテズマキャッスルに残る壮大な遺跡を残した。アナサジはトウモロコシ、農耕技術に優れておりブルーコーンの改良等も行っていた。 現在のフォーコーナーズ周辺で住んでいたこの2種族の推定で40万人とされる先住民族は1300年代後半のある日、突如として姿を消してしまった。遺跡には遺骸が無い為争いがあったのでは無いはずだが、何故か建物は焼き払われている。 彼らが何の為に生活跡を隠しこの地を捨てていなくなったのか未だに明らかにされていないが、大規模な干ばつが起きていた事は解っているのでそれが関係しているのか、部族間の争いか、精霊的なものか、、、、。アナサジの子孫達は後のホピ族、リオ・グランデ族達にその血筋が流れている事が判明したが、フリモント族に関しては消息が途絶えてしまった。種族全滅である。 1800年代、19世紀初期の頃は山間部から下りてきたユテ族がこの一帯に住み着いていた。ユテ族は馬を使いこなす、野蛮な種族で、南部一帯に住み着く温和なナバホ族を襲ったり(ナバホ狩り)白人達との抗争を繰り返した。 19世紀全般に巻き起こった探検の波。毛皮商人達が罠を仕掛けるためにトレイルがあちこちに出来る。 白人で最初にコロラド川を下ったデニス・ジリアン等がこの地に訪れ当時手に入れた財宝をアーチーズ内各所に隠したそうであるが未だに見つかっていない。その後モルモン教の人々が布教活動をインディアン達に広めようとするが失敗、1855年にモルモンの伝道師達が3人殺された事件をきっかけに10年以上白人には不毛の地となる。1870年からまた白人達が入り込み、郵便局が出来、デンバーからはリオ・グランデ鉄道が引かれた。 1883年、南北戦争で心身ともに疲れきったジョン・ウェズリー・ウルフが静養の為にこの地に移り住み1910年まで小さな牧場を作り生活する。1923年には観光名所となり全米に紹介され1929年にナショナルモニュメントとなる。
© 2024 JTB USA Inc. All rights reserved.