赤茶色の砂岩、ナバホの聖なる空

モニュメントバレー・ナバホ・トライバル公園

Monument Valley Navajo Tribal Park

基本情報
概要
ユタ州とアリゾナ州にほど近いモニュメントバレー。赤い大地にさまざまな形のビュート(孤立丘)やメサ(平たい岩山)が数多くあるアメリカの原風景ともいえるこの場所は、合衆国ではなく、アメリカ先住民ナバホ族の聖なる土地だ。西部開拓以前から変わらぬ風景は、人を感動させ、多くの映画や写真の中にもおさめられてきた。しかし、この地では、機器のレンズを通してではなく、より多くの時間を自分の目で足で肌でインスピレーションを感じてほしい、そんな風に思わせる場所だ。 硬い層とやわらかい層が交互になっている地層におき、硬層で侵食が止まり,周囲だけ侵食がすすむ。そこでテーブル状に残った場所をメサ(スペイン語でテーブルの意味)とよぶ。さらにもっと細くなってしまっているのがビュートである。縦が横より長いものをビュート、横が長いものをメサと呼んでいる。
アクセス情報
最寄の主要空港・ツアー出発地:ラスベガス
※日本からは西海岸主要空港経由
※ラスベガスからモニュメントバレーまでは車で約6時間半
天気と気温
モニュメントバレーは標高約1700メートルにあり、降雨量は年間で15センチメートル程度と少なく、そのほとんどが9月から1月の間の雨と雪である。夏は乾燥した気候で7、8月の最高気温は30度を超えるが、夜は涼しくなる。
年間平均気温
主な見どころ
Visitor Center/Mittens View
Visiter center Mittens View
ビジターセンター/ミトンズビュー
他のナショナルモニュメントや国立公園と違い、彫刻を見るこの公園は、ビジターセンターから全てにアクセスできる。ビジターセンターには建築当時の様子がわかるビデオ上映や、カフェテリア、ギフトショップ等もあり、30分ほどのレンジャーによりツアーも行われている。
Forrest Gump Point
Forrest Gump Point
フォレストガンプ ポイント
ナバホ・トライバル公園の北側、メキシカンハット方面にある、映画「フォレストガンプ」で一躍有名になった場所。車を停める場所がないので、写真を撮ることは難しいが、ぜひ通ってみたい道だ。
John Ford Point
John Ford Point
ジョン・フォード・ポイント
ここは、映画「駅馬車」の撮影が行われたときにジョンフォード監督が最も好んで指揮をとった場所として知られている。ここの駐車場から右前方に伸びる半島状の先端まで歩いて行くことが出来、絶好の撮影スポットでもある。ここにはナバホ人が住んでおり、馬に乗って半島の先まで行きポーズしてくれる。彼らは生活のためにやっているので、もし一緒に写真撮影をお願いしたら心付けを渡す($1-$2)事が望ましい。
Three Sisters
Three Sisters
スリーシスターズ
ジョン・フォード・ポイントの左側には、スリーシスターズがある。このシスターズは3姉妹ではなく、修道女の方。3つの突き出した岩のタワーが、まるで3人の修道女がベールをかぶっているように見える事からそう呼ばれている。
Artist Point
Artist Point
アーティストポイント
バレーの奥まったところからの眺望は格別。大地に広がるビュートはまさしく芸術家のイマジネーションをかきたてる場所だ。ジープツアーに参加すると見学可能。
Totem Pole
Totem Pole
トーテムポール
トーテムポールは高さ約250m近くある細い岩。一群のタワーエイビチャイ Yeibichai (ナバホ人の伝説に出てくる踊り子たち)が踊る姿に似ていると言うことから名づけられた。ジープツアーに参加すると見学可能。
ルックアメリカンで行くツアー
ルックアメリカンツアーの特徴
おすすめの時間帯に観光!
太陽が直下し、真上からキャニオンの中に太陽の光が入り込むの最も美しい時間帯を確保済みのツアーがあります!
知識豊富な日本語ガイドによる説明あり!
日本語ガイドがご案内するツアーでは、グランドキャニオンの魅力的な安全や詳しい説明、様々な話やガイドだからこそ知っている光を利用したトリック写真の取り方などだけよりツアーが真新しくなります!
モニュメントバレーの大人気ホテル「ザ・ビューホテル」に宿泊するツアー
モニュメントバレーを望む「グールディングスロッジ」に宿泊するツアー
見所満載の人気周遊ツアー
その他の情報
レンタカーでのんびりと自分のペースで回るのも楽しいが、何せ田舎道、宿泊施設は限られうまく調整していかないとのんびりどころか余計に駆け足となってしまうので気をつけよう。 グールディングスロッジやザ・ビューに泊まりたい場合は相当前からの予約が必要で、無い場合は30分ほど離れたカイェンタの町か、小一時間離れたメキシカンハットの町に泊まる。 観光は、自分の車でも回れるが、バレーロードのみしか入れず、奥地まで行きたい場合はグールディング・ロッジかビジターセンターにてツアーに申し込もう。 普通に晴れた日で道路が乾燥していれば乗用車で問題無いが、道路が少しでもぬかると一転して運転しずらくなり要注意。 またノースウインドウまで行く道路は結構きついので借りれるのであれば四輪駆動車で行った方がより安心して楽しめる。 バレーロード内で事故を起こしたり車をスタックさせてしまのはフランス人と日本人に多いそうだ。。。 もし時間に余裕があるのなら、グールディングスロッジから出ている1日ツアーをお勧めする。 このツアーでは、モニュメントバレーのはるか奥まで入り込み、先住民族の祖先が残していった遺跡、壁画などを見ることが出来る。 なお、せっかく個人で行ったのであれば、163号をさらに30分ほど北上してみよう。振り返るとアメリカのキャンペーンポスター等で良く見られる、 モニュメントバレーをバックにハイウエイがまっすぐ伸びる、あの風景を見ることが出来る。
ザ・ビューホテル

モニュメント・バレーのビジターセンターに隣接して2008年にオープンしたホテル。 ビュートの方に面した客室には全てバルコニーが付いているので居ながらにして夕日に染まる絶景を楽しむことができる。 ホテルのロビーの方は吹き抜けで真ん中に大きな暖炉とその煙突が天井まで突き抜けていて、その周りには、ナバホ族の工芸品であるカチーナ人形が飾られていたり、 そのほかにもネイティブアメリカン テイストな内装と調度品がズラリ。フレンドリーなナバホのスタッフが出迎えれてくれる。ピーク時の予約は非常に困難となっており、4~5ヶ月前から満室もありえる。

グールディングスロッジ

モニュメントバレーのナバホ国内にある唯一白人が経営するホテル。 1921年にハリー・グールディングが妻と共にこの地に来て、交易のビジネスを賄う条件でナバホ人から土地を分け与えてもらい暮らしを始めた。 1928年にはグールディング・ロッジが完成、1930年代には積極的に映画のロケ地として紹介、数々の名作を産んだ。 当時ジョンフォード監督は、撮影のため長期間滞在していることが多く、グールディング夫妻の好意で敷地内に小屋を建ててもらい暮らしており、その小屋は現在も保存されている。 グールディングスロッジには、充実した工芸品店、名物“ナバホ・タコ”が食べられるレストラン、スイミング・プール、博物館があり、各ツアーもここから出発している。 グールディングスロッジに宿泊出来ない場合は、30分ほど南下したカイエンタの町、北に向かってメキシカンハット、さらに離れてページの町等がモーテルの揃っている町である。
入園料

(2020年7月現在*)

・自家用車 $20 (1台あたり。7日間有効)(最高4名まで。5人以降、1名あたり+$6)
・個人 $10 (徒歩、自転車、オートバイなど)

ビジター・センター営業時間

ピーク・シーズン (4/1 – 9/30) 6:00am – 8:00pm
オフ・シーズン (10/1 – 3/30) 8:00am – 5:00pm
*サンクスギビング、クリスマス・デイ、元旦は閉館。
*最新情報は公園のサイトにて確認できる。
硬い層とやわらかい層が交互になっている地層におき、硬層で侵食が止まり,周囲だけ侵食がすすみます。そこでテーブル状に残っった場所をメサとよびます。 (スペイン語でテーブルの意味)さらにもっと細くなってしまっているのがビュートです。縦が横より長いものをビュート、横が長いものをメサと呼んでいます。

モニュメントバレーは、まさに西部!という、大西部のロマンを代表するような風景と出会える場所。 観光客として初めて日本人のグループを連れて行った添乗員(自らも初めて)が、あまりのすごい光景にミトンズ・ビュートが見えた瞬間「あ!」っとびっくりしたというエピソードも残っている。

モニュメントバレーとはユタ州南部からアリゾナ州北部にかけて広がる地域の名称であり、 公園自体はモニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パークと呼ばれ、ナバホ国の中にあり、米国政府からは一応独立国家した形となっているため、 米国の国立公園管理下にはおかれておらず、すべてナバホの人々が管理し、運営している。

モニュメントバレー・ナバホ・トライバル公園モニュメントバレーは、メサと呼ばれるテーブル状の台地や、 メサがさらに侵食が進み細くなったビュートと呼ばれる岩山が点在しており、岩がまるで記念碑が並んでいるかのように見える事から、 モニュメントバレーと呼ばれているが、もともとはナバホの聖地であり、彼らの生活の地であるため、 公園内は一般の観光客が許可無しで入ることが出来る観光用道路と、ナバホ人が運営するツアーでのみ見学出来るエリアがはっきりと別れる。
はるか2億7千万年前の地層であるナバホ・サンドストーン(砂岩)がこの地域の主役であるが、 当時川底であったこの地域、鉄分を含んだ砂が沈泥して堆積し、現在よりもはるかに濃かった当時の酸素濃度が鉄分の酸化を促し、 茶褐色の地表となった。3千万前頃活発だったロッキー山脈造山活動で隆起したコロラド台地には、上流からコロラド川を中心として川が流れ込み、 それによって削られた深い渓谷や、山間台地が点在しているこの地域だが、現在でも風化や雨水による浸食は進んでいる。 現在はナバホ人が居住しているモニュメントバレーであるが、 1200年代にはフォーコーナーズ(コロラド、ニューメキシコ、ユタ、アリゾナ)を中心としたこのエリアには30万人以上もの先住民族が生活していたと言われている。 現在も当時の遺跡が次々と発見されているが、どの遺跡も当時暮らしていた民族が1300年頃を境に忽然と姿を消しこの地からいなくなっている事を示している。 1800年代に入ってから現在に至るナバホ人が定住するようになり、白人からの略奪、迫害に耐えて現在に至っている。 ナバホは19世紀半ばに起こしたロング・ウォークと呼ばれる平和運動でアメリカ人に知られる事になったが、白人の武力に対し抵抗する多くの先住民達に比べると、 非常に温厚な民族で、戦わずに話し合おうと白人に歩み寄ろうとした数少ない最初の種族であった。

モニュメントバレーの観光化は1930年代、映画監督のジョン・フォードが映画撮影に使用するためにこの台地に道路をしいた頃から始まった。 現在公園内を通る道路は、ほとんどが映画撮影のために作られたものである。この地を舞台に撮影された映画は今日に至るまで数多くあるが、 中でも有名なのはジョン・ウエイン主演の「駅馬車」「黄色いリボン」「荒野の決闘」「アパッチ砦」、 そして「2001年宇宙の旅」、「バックトゥザフューチャー3」、「フォレスト・ガンプ」、最近のものでは「ウインド・トーカーズ」等がある。
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