巨大な谷は有名なハイキングスポット

ザイオン国立公園

Zion National Park

基本情報
概要
壮大な岩の絶壁と美しいキャニオンの地形が保護されているザイオン国立公園は、「ザイオン・キャニオン」、「公園東部」、「コロブ」の3つセクションに大きく分けられている。 「ザイオン・キャニオンセクション」は、巨大な岩壁や山々が並ぶバージン川に沿ってZion Scenic Driveが通っていて、ビジターセンターやロッジがありザイオン観光の中心。 2番目の「公園東部セクション」とは、公園東口からパインクリークに沿って走っているZion-Mt. Carmel Highwayによって接続されている。 3番目の「コロブ セクション」は、公園の北西部にありI-15からのアクセスとなり、コロブ アーチなどがあるコロブセクションとザイオン・キャニオンを結ぶ公園内の道路はない。 229平方マイルに及ぶザイオンの大自然は、巨岩郡だけでなく270種類以上の野鳥、オグロシカ、ゴールデン・イーグル、アメリカ・ライオンなど動物の生息地でもある。
アクセス情報
最寄の主要空港(ツアー出発地):ラスベガス
※日本からは西海岸主要空港経由
※ラスベガスからザイオン国立公園までは車で約2時間半
天気と気温
ザイオン国立公園は場所や時間によって1日のうちでも寒暖の差が25度以上になる事があり、夏でも朝・晩は冷え込むので、長袖のジャケットなどの用意が必要。 春は、天気が変わりやすく、ぐずついた天気の日もあったり温かく晴天の日もある。高山植物などの花は4月から6月にかけて見られ、5月がピークとなる。 夏は、20度~25度と暑くなるが、7月中旬から9月中旬までは夕方に雷を伴った雨が降ることが良くある。 秋は、過しやすい天気で澄み切った空が広がる日が多いが、夜は涼しくなる。紅葉は9月から10月の終わりまで見ることができる。 冬は、それほど厳しい気候ではないが、標高の高いところでは積雪が多く見られる。
年間平均気温
主な見どころ
Angel's Landing
エンジェルス・ランディング
ザイオン・キャニオン セクションのZion 天使の降りる岩。世の終わりにこの岩のてっぺんに天使が舞い降りると言われている。 道路から頂上まで登れるトレイルが見え、鞍部のあたりから斜めに結構急峻なトレイル沿いに人が歩いているのがわかる。 上の方は鎖が打ち込まれており、“なんちゃって岩登り”が楽しめる。 ザイオン・キャニオン セクションのGrotto Picnic Areaから出発して往復5マイル(8.6km) 所要時間約4時間の健脚向きハイキング・トレイルで、 キャニオンとGreat White Throneの素晴らしい絶景が楽しめる。ただし標高差1488フィート(453m)も昇り、最後の約800mはチェーンにつかまりながら進むので高度恐怖症の人にはお勧めできない。
Zion-Mt Carmel Highway
ザイオン↔カーメル山 トンネル
1927年に工事がはじまり1930年に完成。 トンネル内部から当時の空気穴が絵のフレームのようになりギャラリーというニックネームがある。トンネルを抜けると、グランドステアケースの真ん中にあたる白の層に出、世界が白くなる。 ここらへんはチェッカーボードメサと呼ばれ、昔砂浜だった砂丘が風で複雑な層に変わり雨による侵食で縦のシワが刻まれている。 ザイオン・キャニオンセクションと公園東部セクションを結ぶ公園内の道路で西から東へパイン クリークに沿って走っている。 時々トンネル内に開いた穴から雄大なキャニオンの姿が眺められる。東口近くにはマス目模様のCheckerboard Mesa(2033m)がある。
Cable Mountain
ケーブル・マウンテン
1800年後半にこのてっぺんから材木を降ろす為にケーブルが建てられた。1909年にザイオンロッジの元が建てられたが、その元となるポンデローサ松を降ろしていた。 ケーブルカーのなごりがてっぺんに見る事ができる。 左側に向かって見える岩肌に先住民族アナサジが造った石を積み立てた様なところがあるが、1300年代のものでねずみ、油虫等人間の天敵から穀物を守る為に貯蔵庫として使っていたもの。
Temple of Sinawava
シナワバ大寺院
インディアンの神であるシナワバの名前がつけられた。 大聖堂の中に入ったような気分になり、真中に祭壇、説教台がある。 雨が岩にあたると酸化した鉄分がさらに黒く見える。所々緑色に見えているのは植物、岩の層の合間、ひびの合間から水が出てきている。
Great White Throne
白い王座
ザイオン・キャニオン セクションのZion Lodgeの後に立っている6744フィート(2056m)の一枚岩で、岩の赤い色をだす鉄分のミネラルがなくなって岩の上部が白くなっている。岩自体は高さ732mある1枚岩。 ヨセミテのエルキャピタンに次ぐ世界2番目に大きい一枚岩である。 池袋サンシャインビルの3倍の高さといえばイメージがわくであろうか。
ルックアメリカンで行くツアー
ルックアメリカンツアーの特徴
おすすめの時間帯に観光!
太陽が直下し、真上からキャニオンの中に太陽の光が入り込むの最も美しい時間帯を確保済みのツアーがあります!
知識豊富な日本語ガイドによる説明あり!
日本語ガイドがご案内するツアーでは、アンテロープキャニオンの魅力的な安全や詳しい説明、様々な話やガイドだからこそ知っている光を利用したトリック写真の取り方などだけよりツアーが真新しくなります!
一押しツアー
日帰りツアー
その他の情報
公園内にある宿泊施設はザイオン・ロッジのみ。夏季のピーク時は1年前から予約で一杯になっている事が多い。 ザイオンロッジが予約出来ない場合は、入り口の町、スプリングデールにある宿泊施設を利用しよう。 スプリングデールも一杯の場合は15マイルほど離れたハリケーン、30マイル離れたセントジョージまで行けば大体見つかる場合が多い。
ザイオン・ロッジ
ザイオンロッジは標高約1300mの所にあり、ザイオンの絶壁が背面に聳え立ち、朝晩は庭にシカが芝などを食べにくる。
ザイオン国立公園は管理が厳しく、一般車両の乗り入れを禁止している。 ザイオンロッジで部屋が予約出来ればそのまま車でロッジまで入っていけるので超ラッキーだが、そうでない場合は入り口のビジターセンターに駐車場があり、 そこからザイオンを観光する無料シャトルバスが運行している。 このシャトルバスは、シーズン中には数分おきに運行し、キャニオン内10箇所にて停車する。 夏季は朝5時45分から夜11時まで運行しているため観光には全く問題無い。 ザイオンロッジの宿泊者は、このシャトルバスがロッジに停車するため同じように利用して観光する。 時間がある場合は是非ともエンジェルス・ランディングへのハイキングをお勧めする。 Grotto Picnic Areaから出発して往復5マイル(8.6km) 所要時間約4時間の健脚向きハイキング・トレイルで、キャニオンと白い王座(Great White Throne)の素晴らしい絶景が楽しめる。 ただし標高差1488フィート(453m)、最後の0.5マイル(0.8km)はチェーンにつかまり“なんちゃって岩登り”も楽しむ事が出来るが、高度恐怖症の人にはあまりお勧めできない。
(2019年3月現在*)
・自家用車 $35 (1台あたり。7日間有効)
・スノーモービル、オートバイ $30 ・個人(徒歩、自転車、スキーなど) $20 (1人あたり。7日間有効。15歳以下は無料。)
・年間パス $70 (1年間有効)
・共通パス $80(他の国立公園などでも使える共通パス。1年間有効)また、毎年無料の日が数日ある 2020年 1月20日 4月18日 8月25日 9月26日 11月11日 *最新情報は国立公園のサイトにて確認できる。
1909年に初めて国定公園に指定されてから、二度の変更を経て1918年に現在の形のザイオンとして生まれ、年間250万人の観光客が訪れている。 ザイオンの足元は地層で言うチョコレート層。 大陸隆起活動の時代から川が削り出した典型的な渓谷。土の色を見ると岩層の違いがはっきりと解る。 足元がチョコレート層、その上ちょっと赤くなったところがバーミリオン層(約2億年前の層、火山活動が地球全般で盛んだった頃) その上の白の層は約1億年前に出来た乾燥した数百メートル層の砂漠地帯の砂浜が固まって出来た層。

ザイオンの段差は落差600m~1200m、コロラド川の支流ノースフォークバージン川による侵食によって出来たもの。 奥に行けば行くほど幅が狭くなりナローズと呼ばれるところの最も狭いところで2m程にもなる。 600m~1200mの壁、日の出、日の入り時太陽のあたり加減で色が変化するので見逃せない所だ。

ザイオンという言葉は旧約聖書に出てくるが特にイザヤ書に良く出てくる。モルモン教徒は旧約聖書を目指した信仰で、旧約の中に出てくる土地の名前を色んな土地につける。 イザヤ書の2章”終わりの日に、主の家の山は山々の頂に硬く建ち、丘々よりもそびえたち、全ての国々がそこに流れてくる。多くの民が来て言う、さあ、主の山ヤコブの神の家に登ろう。 主はご自分の道を私たちに教えてくださる。 私たちはその本道を歩もう”。 この山のことをSION、英語でザイオンと読み、仏教と同じくキリスト教では最後の審判という発想があるが、この世の終わりが来て悪い人は滅ぼされ、 いい人は助かる、神の教えを受けて聖なる山の頂上に居ると助かる。最初にザイオンに入ってきた人々はここの山を見たとき、聖なる山だと確信し、それでザイオン(聖なる山)と名づけた。

ザイオンを刻むノースフォーク・バージン川。1億3千万年前に位置は違うがはじまった。非常に古い川で、昔はゆったりとした流れを見せていたが、 約1千5百万年前にはじまったララマイド大変革という大陸隆起活動の際にこの地方の隆起活動がはじまり川の侵食活動が始った。 この辺一帯には昔、先住民族(インディアン)が住んでいた。 コロラド高原に住んでいたインディアン、アナサジは8世紀から13世紀の時代にかけて(日本でいうと鎌倉時代であるが)、マヤやインカに負けない神秘的な文化を持っていたと言われる。 アナサジは13世紀にぴったりと消息を絶ち文明が途切れてしまう。現在でもザイオンの壁を見渡すと食物の倉庫があったり、またモニュメントバレーにも壁画が残っている。

1858年に白人としてネフィー・ジョンソンという人が初めて正式に探検し調査を行った。当時、彼はこの一帯に人類が入ってきた事は一度も無かったと思っていた。 彼はここ一帯をザイオンと命名する。間もなく、様々なインディアンの遺跡が見つかり、本格的な調査が行われるようになった。 コロラド台地は気象条件の激しい地域で気温差が激しい。雨はほとんど降らず、1年365日中300日は晴れているが、しかし雨が降る時は雷を伴い一時的に激しく降るため、 鉄砲水となり狭い渓谷を削って行くのである。雨が降ると固い岩にあたった水は、はじき飛ばされ柔らかい層、窪んだ所に流れて行く。 シャワーを浴びた時の様。1千5百万年を経て今、柔らかい岩質はほとんど残っていない。雨水は鉄砲水となり何人もの犠牲者を出した。
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