デビルズタワー公園内には宿泊施設は無く、周辺にもほとんど泊まる施設が無い。
一番近いところでは空港のあるGilletteであろう。
便利が良いのはラピッドシティだが、ラピッドシティからちょっと山奥に入ったデッドウッド(Deadwood)という町に泊まるのも面白い。
デッドウッドは開拓当時、金鉱掘りや、アウトローたちで賑わっていたウエスタンの町、カジノやサロンが当時の姿でそのまま残っている。
一番近い空港はワイオミング州のGilletteでレンタカーでデビルズタワーまで約1時間、だがこの空港への便はあまり良くないため、サウスダコタ州ラピッドシティに入り、レンタカーを借りたほうが良い。ラピッドシティからデビルスタワーまで約100マイル、1時間45分の行程である。 ラピッドシティではマウント・ラシュモア等の見学が出来、デビルズタワーからワイオミング州の西部にあるイエローストーンまで5時間、1日でデビルズタワーの観光も含めてちょうど良い移動となる。
デビルズタワー・ナショナルモニュメント
入園料 (20年7月現在*)
・自家用車 $25(1台あたり。1台最高15名まで。7日間有効)
・オートバイ $20(1台あたり。7日間有効)
・個人 $15(1人あたり。徒歩、自転車など。7日間有効)
映画では特撮かと思われたこの奇怪な巨岩がそっくりそのまま現れる姿には驚かされる。 この地域では、およそ6千万年前頃、第3紀初めから始まったロッキー山脈造山活動の際に併発して大々的な火山活動が起こり、地下のマグマが堆積岩の突き破りながら地上に向けて昇り、そのまま冷えて固まった。巨大な溶岩の塊は冷えて固まり、さらに続くロッキー山脈の隆起活動につれて周辺の大地が隆起し、そのうち溶岩の塊の周囲にあった柔らかい堆積岩は雨、風、雪により浸食され、この巨大な溶岩の塊(響岩質斑岩)がそのまま残った。地元では数々の言い伝えがあり、デビルズタワーの奇怪な垂直方向に走る筋は巨大な野生の熊が以前残したもの等語られてきたが、実際は溶岩が冷却固結する際に起きる柱状節理という現象であり、日本では福井県東尋坊の屏風岩で見ることが出来る。 ロッキー山脈は、古いもので超大陸(大陸移動の間で大陸がひとつに固まっていた時代)のころ、6億年以上前に形成されたものから、新しいもので白亜紀後期約6500万年前に形成されたものもある。山脈自体は大陸移動の際に生じた皺寄せから来る褶曲運動で形成されたが、地質は火成岩と変成岩(12億~33億年前)という火山岩から成り立ち、南部のほうでは堆積岩が見られる。山脈のほとんどが約180万年前から1万年前までにかけて周期的に繰り返された氷河による影響を受けており、北部のグレーシャー国立公園には僅か150年前から400年前の小氷期に前進した氷河の跡が残っている。 ロッキー山脈は、その膨大な雪解け水がアメリカ西海岸の生活を補っていると断言しても過言で無いほど重要な役割を果たし、その水源はグランドキャニオン国立公園のような巨大な渓谷や、多くの湖沼、人造湖を潤している。 アメリカ合衆国で供給される水の4分の1はこのロッキー山脈が水源となっている。