グラント・ビレッジ
イエローストーン国立公園の中では比較的新しい宿泊施設である。レストラン2軒、カフェテリア(デリ)、ビジターセンター、ギフトショップ等がある。チェックインは、専用のLodging Registration センターにて行う。イエローストーン湖が歩いて数分なので、ちょっとした散策には最適。
オールドフェイスフル・スノーロッジ
1999年に建設され、『Cody Award forWestern Design and Travel and Leisure’sInn of the Month』に選ばれた、フルサービスのホテル。木の温かみを感じる落ち着いた客室。
オールド・フェイスフル・イン
世界最大の山小屋(実際は高級ホテル)、オールド・フェイスフル・イン。 1903年から1904年にかけ、雪を利用し丸太を滑らせながら運びわずか1年間という脅威の短期間でベースロッジが建築された。
マンモス・ホット・スプリングス ホテル
公園北口から入った所にあるリゾート。 公園内で通年オープンしている唯一の施設である。 ここはホテルタイプと、キャビンタイプに分かれており、南部ループのホテルに比べたら取り易いかも。
園内のホテルは1年前に予約するぐらいの準備で進めないとなかなか希望日は手配ができないが、公園内に宿泊するメリットとしては、
朝はムースの鳴き声で目を覚ましたり、満天の星空を見たりと大自然をたくさん体験できることである。
公園外の選択肢としては、ウエスト・イエローストーン、ガーディナー、(モンタナ州)コーディ(ワイオミング州)等の宿泊地があるが昨今ウエストイエローストーンも予約は難しくなってきている。
ジャクソンは、少々離れるがイエローストーン南口まで約1時間少々で行けるし、リゾートタウンなので宿泊地としては楽しい。
イエローストーンの観光は四国の半分くらいのスペースを8文字の観光ルートを二つに分け、北部ループと南部ループを1日づつ回ると良い。
公園内に宿泊するのであれば、2泊、公園外に宿泊するとなると毎日公園の外までの往復の時間がかかるので、3泊から4泊してほしいところ。
観光ポイントは南部ルートに集中しているが、北部ルートにもタワールーズベルト、マンモスホットスプリングス等あるため、時間があるなら足を伸ばそう。
1日しか無い場合は、南部ループに集中したほうが無難だ。ちょっとした雑学だが、Old Faithful~Grant Village 間、車でCraig峠(2480m)を越える際、道路わきに小さなISA(イサ)湖が見える。
この湖は大陸分水嶺上にある珍しい湖で、西側は太平洋へ、東側は大西洋へと水を分けているので写真ストップをお忘れなく。
(2020年8月現在*)
・自家用車 $35 (1台あたり。7日間有効)
・スノーモービル、オートバイ $30 ・個人(徒歩、自転車、スキーなど) $20 (1人あたり。7日間有効。15歳以下は無料。)
・年間パス $70 (1年間有効)
・共通パス $80(他の国立公園などでも使える共通パス。1年間有効)また、毎年無料の日が数日ある 2020年 1月20日 4月18日 8月25日 9月26日 11月11日 *最新情報は国立公園のサイトにて確認できる。
この国立公園には5つのゲートが設けられていて、冬季はそのうち3つのゲートが閉鎖される。また、時期により閉鎖される道路もあるので、事前に情報を確認することが不可欠。
ノース (North)
国道89号線 (US Route 89) を利用しモンタナ州リビングストン (Livingston) から90km (56マイル) の所にあるモンタナ州ガーディナー (Gardiner) からのゲート。このゲートは通年営業しており、公園の境界線から8km(5マイル)中にあるマンモス・ホット・スプリングス (Mammoth Hot Springs) に置かれている公園管理本部に通じている。象徴的なルーズベルト・アーチ (Roosevelt Arch) はこのゲートのそばになる。
ノースイースト (Northeast)
別名ベアトゥース・ハイウェイ(Beartooth Highway) と呼ばれる国道212号線 (US Route 212) 沿いにあるシルバーゲート (Silver Gate) 、クックシティ (Cooke City) からのゲート。このゲートとクックシティへの道は年間を通じて利用できるが、クックシティから先は冬期通行止めとなる。(10月中旬〜5月下旬)
イースト (East)
国道14・16・20号線 (US Route 14/16/20) を利用し85km(53マイル)先にあるコーディ (Cody) からのゲート。このゲートは冬期閉鎖される(11月初旬〜5月初旬)。
サウス (South)
国道89・191・287号線 (US Route 89/191/287) を利用しグランドティトン国立公園からのゲート。このゲートは冬期閉鎖される(11月初旬〜5月中旬)。
ウエスト (West)
国道20・191・287号線 (US Route 20/191/287) を利用しアイダホ州アシュトン (Ashton) から97km(60マイル)の所にあるウエストイエローストーン (West Yellowstone) からのゲート。このゲートは冬期閉鎖される(11月初旬〜4月下旬)。
Grand Canyon of Yellowstone – Upper Falls View Point
滝の高低差約30m、黒っぽい溶岩が侵食されている様子が良く解る。 時間が無かったらここはスキップしても良い。
Grand Canyon of Yellowstone – Inspiration Point
渓谷全体の眺めは良いが、滝は遠目にしか見えない。 アーティスト・ポイントからの眺めが他を圧倒しているので特にスキップしても問題無し。
Lake Village/Fishing Bridge
レイク・ビレッジにはホテル、レストラン、カフェテリア、郵便局、診療所等あるが、ここに止まる以外は特別立ち寄る必要無し。 フィッシング・ブリッジからは、通常橋桁に群がるマスをたくさん見ることが出来るので、もし時間があったら数分止まると良い。
Tower Falls
落差40m、林立する溶岩の尖塔の間から流れ落ちる滝は見ものである。が、ここもそこまで大したところでは無いので写真ストップだけでもあれば十分である。滝よりも興味深いのは、この周辺の草原地帯。いかにも西部開拓当時を匂わせるような雰囲気が漂っているが、19世紀初頭、インディアンや開拓民が良くこの周辺に流れるイエローストーン川の浅瀬を渡って西へと向かった場所である。
イエローストーン国立公園は世界最初の国立公園である。
イエローストーンの歴史はそのままアメリカの国立公園史と理解して間違い無い。
1800年代当初、当時のトーマス・ジェファーソン大統領はナポレオン支配のフランスから購入した未開の地を調査する必要性を感じ、軍人達を集めたルイス・クラーク探検隊を構成した。
探検隊は1年半かかり現在のオレゴン州ポートランド付近の太平洋岸に到着し、アメリカ大陸初の陸路横断に成功した。
帰路、1806年に道中探検隊から離れロッキーを越えたジョン・コルターが、非インディアンとして初めてイエローストーンを訪れたとされている。
当時は大地が揺れ動いたり、七色に光る池があったり、水蒸気が吹き上がったりするという話を誰も信じなかった。
1800年代後半になり内務省のハイデン博士は、画家モーランと写真家ジャクソンを隊員に加えた、探検隊を新に結成。
イエローストーンを始めとするミシシッピ川上流域の調査を行った際、特にイエローストーン地方を探検した人々は、そこに広がる大自然に深く心を動かされ、
「この霊域はすべての人類、すべての生物に自由と幸福を与えるために神が創造されたもので、決して私有物にしたり、少数の利益のために開発すべきものではない」として、
政府に「この地を国民のために永久に保存するには国立公園とすることが適当」と提言したとされている。
そして、1872年には、大統領ユリシス・グラントがイエローストーン公園法に署名し、世界で初めての国立公園が誕生した。
温泉: 鍋でお湯が程よく温められている状態。ご存知、温泉。ほとんどが80度以上なので入れない。
噴気孔: 湯沸しヤカンでお湯が噴出す前に水蒸気を噴出しながらピーピー音をだしている状態。
間欠泉: 湯沸しヤカンである。お湯が温められ一定量の水蒸気が内部に溜まると噴出す。 オールドフェイスフル、等。
マッドポット: 具が溶けて煮え立っている鍋の状態。 泥岩、火山岩等が交じり合ってドロドロ、ぼこぼこ状態。ちなみに、イエローストーンとは、火山の噴出から堆積された火山灰の一種イエローストーン・タフ(凝灰岩)の事で、グランドキャニオン・オブ・イエローストーン周辺で見られる黄色っぽい崖は全てこの岩である。