エステスパーク公園内に宿泊施設は無いため、山麓のエステスパークに宿泊しよう。ここにはモーテル、ホテル他、リゾートタウンとしてふさわしい雰囲気たっぷりのダウンタウン、レストラン等並んでいる。あまり時間の取れない旅行者には、デンバーから日帰り(片道2時間、観光4時間)も可能である。
(2020年7月現在*)
・自家用車 $25 (1台あたり。7日間有効)
・スノーモービル、オートバイ $25
・個人(徒歩、自転車、スキーなど) $15 (1人あたり。7日間有効。15歳以下は無料。)
・年間パス $70 (1年間有効)
・共通パス $80(他の国立公園などでも使える共通パス。1年間有効)また、毎年無料の日が数日ある 2020年 1月20日 4月18日 8月25日 9月26日 11月11日 *最新情報は国立公園のサイトにて確認できる。
一口にロッキー山脈と言えば北はカナダから南北5000km近く走る複数山系であり、もともとは大陸移動の際に生じた褶曲運動にて形成された褶曲山脈でその活動は現在でも確実に進んでいる。
ロッキー山脈は、日本列島、アンデス山脈と共に環太平洋火山帯に属しているが火山活動は活発では無く、現在はイエローストーン地区等の限られた地方でのみ火山活動が確認出来る。
最高峰はコロラド州のエルバート山で標高4399m、山脈のほとんどが3000mから4000m級の山からなり北のカナディアンロッキーと南のニューメキシコ州周辺まで下ると3000m級、あるいは2000m級と若干標高が下っていく。
ロッキー山脈国立公園はコロラド州、ちょうど山脈の中間、最高峰のエルバート山もあり、植物、生態系が非常に豊かでまったく手付かづの自然が残されている地域である。
観光のために設けられた道路は主要道路が一本のみ、豪雪地帯のため、入り口付近は通年開いているが車で標高3500mを超えるフォールリバー峠を超えるトレイル・リッジ・ロードは、年の半分以上雪に閉ざされてしまう。
国立公園内の気候だけでも沙漠帯のステップ気候から寒帯のツンドラ気候と広域にわかれ、樹林の生い茂る麓から森林限界を超えた永久凍土の地まで分かれており、北のカナダでは亜寒帯に属する地域もある。
ロッキー山脈は、古いもので超大陸(大陸移動の間で大陸がひとつに固まっていた時代)のころ、6億年以上前に形成されたものから、新しいもので白亜紀後期約6500万年前に形成されたものもある。
山脈自体は大陸移動の際に生じた皺寄せから来る褶曲運動で形成されたが、地質は火成岩と変成岩(12億~33億年前)という火山岩から成り立ち、南部のほうでは堆積岩が見られる。
山脈のほとんどが約180万年前から1万年前までにかけて周期的に繰り返された氷河による影響を受けており、北部のグレーシャー国立公園には僅か150年前から400年前の小氷期に前進した氷河の跡が残っている。
ロッキー山脈は、その膨大な雪解け水がアメリカ西海岸の生活を補っていると断言しても過言で無いほど重要な役割を示し、その水源はグランドキャニオン国立公園のような巨大な渓谷や、多くの湖沼、人造湖を潤している。
アメリカ合衆国で供給される4分の1はこのロッキー山脈が水源となっている。 ロッキー山脈周辺には、もともと先住民族の祖先であるパレオ・インディアンが住んでいた。
彼らは後々アメリカではアパッチ、スー、シャイアン、カナダではクーテナイ等大規模な先住民の祖先であり、現在でもロッキー山脈の中には6000年近く前に残された彼らの痕跡が見つかっている。
もともと山麓部でマンモスや古代バイソン等を狩猟しながら移動する民族であったが、やがて山を降り狩猟のみならず焼畑等の技術を持ち農耕を営みながら定着していたが、最終氷期と共に南下したと考えられている。
ロッキー山脈は資源も豊富で金はもちろん銀、銅、鉛、モリブデン他の鉱脈が多く存在しており、天然ガス、オイルシェール、原油も豊富だ。
原油は、以前から採掘されたが高品質の原油のためあまり量は産出されていなかったが、この数年の原油高昇で、特にコロラドとワイオミングは第一次オイル・ラッシュとなっている。