公園内の宿泊施設は、リム・ビレッジのクレーター・レーク・ロッジのみ。部屋数は71部屋のみで5月中旬から10月中までのみオープン。 レギュラー客が多く、半分以上の部屋は毎年同じお客様がリピーターとして通うそうだ。 早い時期からの予約をお勧めする。公園入口のマザマ・ビレッジには、マザマ・ビレッジ・モーター・インがある。一般的なモーテルで、6月から10月初旬までオープン。 その他周辺にはあまり宿泊施設が無いが、1時間ほど離れれば幹線道路にホテルやモーテルが点在している。
車で行くほかは方法は無し。ポートランド以外の都市からはとても遠いため、
ポートランド近辺の国立公園を訪れる場合、
ちょっと運転するがクレーターレークもとてもオススメである。
キャピトルリーフ国立公園
入園料 (2020年7月現在*)
・自家用車 $30(1台あたり。1台最高15名まで。7日間有効)
・オートバイ $25(1台あたり。7日間有効)
・個人 $15(1人あたり。徒歩、自転車など。7日間有効)
約40万年前、クレーターレイクの元となっていたマザマ山は、カスケード山脈の山々と同様に層状の楯状火山(ハワイ諸島と同じく、
楯状火山は緩やかに傾斜する斜面を持ち、粘性の低い玄武岩質溶岩の噴出、流動、堆積によって形成される)として誕生した。
カスケード山脈は、北アメリカ大陸と太平洋を分けるファンデフカプレートが、北アメリカプレートに沈み込む際に生じる圧縮熱が火山活動を起こして造山された。
長期にわたり溶岩流と火砕流が起こりマザマ山は標高3400mに達する山にまで発達したと言われる。当時小規模の火山や噴火口が公園内や公園外周辺にたくさん誕生し、
数多くのスコリア丘(噴火活動で玄武岩~安山岩の溶岩が噴出しスコリアが産出され、火口の周辺に積もり丘を形成する)が出来た。 30万年以上休止期間を終えて、マザマ山は再び活動を始める。
紀元前4860年頃、マザマ山は大噴火を起こし、1000m以上の高さを失った。この噴火がどのくらいの勢いかを物語るのに良い例えは、1980年に大噴火を起こしたセント・へレンズ山であるが、
噴出された火山灰はセント・へレンズの150倍、南はネバダ州中央、北はカナダのブリティッシュコロンビア州南部まで噴出物が堆積した。
噴火により膨大な溶岩が噴出した事により山頂部が陥没し、陥没した部分に巨大なカルデラが形成された。
カルデラからは入り込む川も無ければ流れ出る川も無いため、その後6千年以上の年月を経て雪解け水、雨水等が底に溜まり、現在のクレーター湖となった。
クレーターレイクを訪れた最初の白人は、金鉱堀りの3人組、ジョン・ウエズリー・ヒルマン、ヘンリー・クルッペル、アイザック・スキーターズ。
1853年、ゴールドラッシュの真っ最中、失われた鉱山を探している途中長い傾斜した山に偶然出会う。斜面を登りつめ初めて湖を見た時の深いインディゴ色の美しさに感動し、
ディープ・ブルー・レイクと最初は名づけられた。公園内のリム・ドライブ南西側にあるディスカバリー・ポイントは彼らが初めて斜面を登って最初に湖を見下ろしたポイントである。
大自然の美しさにしばらくは感動したが、当時入植者の頭には金の方が重要であったため、この発見は間もなく忘れ去られたという。
一時は隕石が落ちた孔とも考えられクレーターという呼び名が流行りだし、実際のカルデラとは異なりながらもクレーターレイクが正式名称となる。